こんにちは、生方吉子（うぶかたよしこ）です。

2018年11月19日の夕方、日産カルロス・ゴーン会長を逮捕というニュースが流れました。

次第にその全貌が報道されて、今の時点でわかっていることは、次のとおりです。

• 実際に受け取っていた報酬額を隠していた
• 日産が所有する世界中にある住宅を、無料で使用
• 自分の投資資金を日産から引き出していた
• 日本以外の関連会社も不正のために利用していた
• 上記のさまざまな不正を隠すために、有価証券報告書に虚偽を記載していた

有価証券報告書は、業績はもちろんのこと、会社の資産を把握するために必要なもの。

株主にとっては、会社の身体検査の結果みたいなものです。

その有価証券報告書に、自分が受け取っている報酬などを隠すためにウソを書いていたというのですから、かなり悪質です。

カルロス・ゴーンが自分で有価証券取引所を書いているわけではありませんから、少なくとも有価証券報告書をまとめている経営企画や財務などの関連部署と統括取締役は、不正の事実を知っていたはずです。

また、関連子会社の支出についても、億の単位になれば、日産本社からのチェックがはいったと考えられるので、日産が全く関係がないとは思えません。 

両親はレバノン人ですが、ブラジル生まれ。

幼少時にブラジルを離れ、レバノンのベイルートで育ちます。

高校・大学はパリで学び、ミシュランに入社。

1990年、35歳でミシュランの北米事業部の社長兼最高経営責任者(CEO)に就任。

1996年、ルノーの上席副社長。

1999年3月27日にルノーが日産の株式の36.8%を取得、同年6月、カルロス・ゴーンはルノーにおける役割を維持したままで、最高執行責任者(COO)として日産へ。

2000年6月、日産の取締役に就任。

2001年6月、日産の最高経営責任者(CEO)になります。

2005年5月、ルノーの取締役会長兼CEO(PDG)に就任。

2016年10月、日産が三菱自動車の株式34%を買収し、三菱自動車の会長に就任。

ミシュランを皮切りに、自動車業界での華々しい活躍がわかります。 

カルロス・ゴーンは、1954年3月9日生まれで、宿曜占星術では畢宿です。

畢宿は、強いエネルギーを生まれながらに持った、傑出した人物が多い宿です。

トヨタの豊田章一郎さんも同じ畢宿です。

しかし、畢宿さんは、自分の考えに凝り固まり、周囲から顰蹙を買う傾向が見られます。

自分の理想にむかって突っ走ってしまう資質があるからです。

また、自分を引き立ててくれる目上の人物によって、大きく運が開いていくのも畢宿さんの特徴です。

カルロス・ゴーンにとっては、彼の手腕をかったミシュランのシュバイツァー元会長が、その目上の人物にあｔるようです。

財運はそれなりにあり、ねばり強く蓄積していくタイプですが、気前が良いためお金が溜まりにくい面も持ち合わせています。

有価証券にウソを書かせていたカルロス・ゴーンの強欲は、気前の良さからお金が必要だったのかもしれないですね。

畢宿さんの2018年の運気は「衰」。

本来持っている宿のパワーが衰退するときです。 

カルロス・ゴーンという人は、

本命星：一白水星

月命星：七赤金星

傾斜宮：八白土星

という星巡りで、運気は強いタイプです。

言動に迷いがなく、自分に自信がありますが、相手にあわせて対応する能力が高い人物だとわかります。

傾斜宮の八白土星は、努力家であることを示しています。

1999年6月に日産の最高執行責任者(COO)に就任したときの運気は、一白水星中宮年で、花が咲くときでした。

なんでも思い通りになるという運気です。

最高経営責任者(CEO)になった2001年は、七赤金星中宮年で、一白水星は変化変動のとき。

カルロス・ゴーンの精神面をあらわす月命星が中宮ですから、自分の理想に向かって心がたかぶり、行動面での変化が起こってきた時期です。

ルノーの取締役会長兼CEO(PDG)にも選ばれた2005年は、四緑木星中宮年で、七赤金星が変化変動、その反対側に一白水星が位置しており、苦しい時期を脱するタイミングで、大きな気持の変化があったと見られます。 

カルロス・ゴーン逮捕のニュースが流れた2018年11月19日は、年盤は九紫火星中宮、月盤は五黄土星中宮、日盤は九紫火星中宮でした。

年盤と日盤では、一白水星は北西にあり、実をつけるとき。

悪い運気ではなく、むしろ良い運気です。

しかし月盤では、一白水星は北にあり、本厄ですから、大きな変化が起こってもおかしくないときです。

ここでのポイントは、月盤が定位盤（五黄土星中宮）に戻っているということです。

九星が定位に戻ったときは、裏の象意がでてくると言われています。

一白水星は九紫火星の象意がでてきますから、九紫火星の象意である文書や書類、また過去の隠したいことが明るみに出るといった象意が出てきたと読めるのです。

今年のカルロス・ゴーンの運気そのものはけっして悪くはありませんが、月盤だけをみると、有価証券報告書の虚偽記載はまさしく文書であり、そこから過去の隠したいことが明るみに出て、最悪の結果（本厄）になったといえるでしょう。

大きな理想を掲げ、それを自分の目標としたカルロス・ゴーンですが、自身の強欲によって、道半ばに終わることになりました。

もしかするとこれは、自動車業界にとって、大きな損失となるのかもしれません。

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