こんにちは、生方吉子（うぶかたよしこ）です。  

平成最後の日の今日、日本の歴代天皇と、中国の歴代皇帝を比較してみました。

それぞれについては、以下のブログをお読みになってください。

⇒ 九星気学と宿曜で見る、歴代天皇の性質や特性は？

⇒ 中国皇帝を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？ 

日本は、中国から学び、さまざまな制度を導入しています。

そのなかには、陰陽五行説や易などの思想も含まれています。

それらを日本的に解釈して、利用するのが日本人の特徴と言えるかもしれません。

密教の占星術である宿曜占星術は、いまでは日本だけに残るものになっていますし、元号も日本で生き残りました。

そんな日本の天皇と、中国の皇帝には、似通ったところ、共通点はあるのでしょうか？

歴代の天皇と、中国の皇帝はサンプル数が異なりますので、今回は比率による比較となります。

本命星は行動をあらわしていますが、日本の天皇と中国皇帝では、似たような傾向がみられます。

五黄土星生まれが少なく、四緑木星が多いのですが、七赤金星では分かれました。 

日本の天皇は少なく、中国の皇帝では多いのです。

五黄土星生まれが少ない傾向にあるのは、帝王の星で、強すぎることが原因ではないでしょうか。

四緑木星生まれが多いのは、風のように隅々まで吹き渡り、環境や状況に応じて、対応を変化させることができることが理由だと思われます。

七赤金星が日本の天皇に少なく、中国で多いのは、七赤金星の批判する力、説得力が原因ではないでしょか。

日本の天皇は、歴史的にみても、周囲を説得する必要がない存在とは言えないからです。

いっぽう、中国の皇帝は、人を説得できる弁舌が求められていたのかもしれません。

月命星は精神をあらわしますが、強い精神力をあらわす五黄土星を持つ皇帝が、中国では出現しました。

これは、王朝が交代したことと無関係ではないと思われます。

一方、日本の天皇に、五黄土星は必要とされませんでした。

なぜなら、王朝が交代することはなく、天皇は万世一系の存在だからです。

強い精神力をもった人物が天皇となると、周囲の人間たちがやりにくいということも、原因だと思います。

ちなみに、歴代の天皇の中で、五黄土星の本命星、または五黄土星の月命星を持つのは、以下の天皇です。

本命星が五黄土星：

後光厳天皇(北朝第4代天皇)

後堀河天皇(第86代天皇)

後柏原天皇(第104代天皇)

後花園天皇(第102代天皇)

称光天皇(第101代天皇)

月命星が五黄土星：

後小松天皇(北朝第6代天皇)

花山天皇(第65代天皇)

鳥羽天皇(第74代天皇)

清和天皇(第56代天皇)

傾斜宮は、隠れた性格、本性を表しています。

その傾斜宮で最も差が出たのが、三碧木星です。

三碧木星は、おしゃべりな星で、なんでも言葉にします。

中国の皇帝は、言葉によっても支配し、影響を与える必要があったために、三碧木星を持つ皇帝が多いのではないでしょうか。

一方、日本の天皇は、自らが考えて言葉を発する機会が少なく、また、その必要がなかったために、三碧木星が少ないと思われるのです。

十干十二支とは、60年で一周するというものです。

十干と十二支には、それぞれ意味があるのですが、それについては下記のブログをお読みになってください。

⇒ 十干・十二支にあらわれる性格とは？

⇒ 陰陽五行と干支

⇒ 今年の漢字は「災」60干支でみても平成は災害と事件の多い時代だった？

まずは十干からですが、日本の天皇では最も少なかった辛（かのと）が、中国皇帝では逆に多いという結果となりました。

辛は、五行では金の性に属しています。

辛生まれは、神経質で鋭く、防衛本能が強いという資質を持っています。

帝位の簒奪、裏切り、暗殺が横行していたことを考えると、中国皇帝に辛生まれが多いのは、当然のことかもしれません。

日本の天皇には、そのような防衛本能は必要がなかったのです。

十二支は、五行に置き換えることができます。

子ー水

丑ー土

寅ー木

卯ー木

辰ー土

巳ー火

午ー火

未ー土

申ー金

酉ー金

戌ー土

亥ー水

これに従って、集計し直してみましょう。

それぞれの平均値は、16.6％です。

ただし、土の性には、丑・辰・未・戌の4つが含まれますので、倍の33.3％となります。

ここから、日本の天皇は、火の性が少なく、金の性が多いことがわかります。

また、中国の皇帝では、水の性が多く、土の性や金の性が少ないことがわかります。

27の本命宿のうち、日本の天皇では婁宿、中国皇帝は箕宿が多い点が、大きな違いでした。   

婁宿は、理論より感覚派が多く、音感に優れた人が多い傾向があります。

また、人を見る目があり、相手の隠れた面を見抜く才能があるので慎重派が多く、とっさの判断に優れています。

そして、自己愛が強いというのも婁宿にみられる傾向です。

箕宿は、物事の筋道を通すことに、強いこだわりを持つタイプ。

克己心（強い意志をもって物事にあたること）の強い本命宿とされています。

しかし、酒食を好み身体を壊すこともありますが、自分の欲望に負けてしまうことを自覚していることも、箕宿の生き方に影響しているでしょう。 

宿曜占星術でみても、日本の天皇と、中国の皇帝では、持って生まれた性質に大きな違いがあることがわかります。 

宿曜占星術の27の本命宿それぞれの性格や運気、相性をもっと知りたい方はこちらをご覧になってください。

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日本の天皇は、どちらかというと流れに任せるようなタイプが多く、自己主張はしないという傾向がみられますが、中国の皇帝は、自己主張もすれば、時には状況に合わせて動くというタイプが多いようです。

王朝の交代があるかないかが、このような違いを生んでいるのではないでしょうか。

受け身であることが生き残る道である日本の天皇、自らの運命を切り開く中国の皇帝というように見えました。

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