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親の態度が子どもを形作るのか?

親の態度が子どもを形作る

『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』

こんにちは、生方吉子(うぶかたよしこ)です。  

 

犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』を読みました。

 

出口保行さんという、ときどきテレビにも出演されている方の著書です。

 

犯罪に走る青少年の考え方や行動様式に学ぶところが多くありました。

 

そのなかでも「サイモンズの4類型」というものに興味を惹かれましたので、紹介しておきたいと思います。

 

サイモンズの4類型

サイモンズの4類型とは、親が子どもに対して、どのような態度を取っているかを4つのタイプに分類したものです。

 

その結果として、子どもはどのような行動を取るようになるのか?についてもまとめられています。

 

親の態度が子どもを形作るのか?

 

「サイモンズの4類型」について、簡単にまとめると、次のようなことが言えるようです。

  • 親の態度が「支配」的であると、子どもは自発的な行動が少なく、親の顔色をうかがうようになる。
  • 親の態度が「服従」的であると、子どもは乱暴で落ち着きがなくなる。
  • 親の態度が「拒否」的であると、子どもは神経質で落ち着きがなくなり、周囲の気を引くために、反社会的な態度をとることがある。
  • 親の態度が「保護」的であると、子どもは親のいないところで危険なことに好奇心を見せる。性格的には穏やかだが、身を守る術を身につけていない。

これらは単一的な態度として現れるわけではありません。

 

「支配」✕「拒否」=「高圧型」

 

「服従」✕「拒否」=「無関心型」

 

「支配」✕「保護」=「過保護型」

 

「服従」✕「保護」=「甘やかし型」

 

以上の4つに類型化されます。

 

過保護型」については説明の必要はないと思いますので、ほかの3タイプについて書いておきます。

 

高圧型」では、子どもは共感性に乏しく、親の支配から逃れるために逃避的な行動をとります。

 

無関心型」では、子どもは警戒心が強く、神経質でさびしがり屋になります。

 

甘やかし型」では、子どもは自己中心的で、忍耐力がなくなります。

 

これらについて、『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』のなかで説明されています。

 

親子関係に言及して、子どもの行動を説明することは、親にとってはわかりやすいのだと思われます。

 

しかし、本当に親の態度が子どもを形づくっているのでしょうか?

 

「サイモンズ」という心理学者が見当たらない

生方は、本に登場する言葉や人物をネットで調べることがよくあります。

 

今回の「サイモンズの4類型」についても、ネットで調べてみました。

 

日本ではよく知られている理論のようで、たくさんの検索結果が出てきます。

 

そこには、「アメリカの心理学者サイモンズ」という紹介があるので、「サイモンズ」で検索してみました。

 

これだけ知られている理論の提唱者ならば、ウィキペディアにあるはずだと思ったからです。

 

しかし、結論から言えば、4類型を提唱したと思われる心理学者の「サイモンズ」は見当たりませんでした。

 

別の心理学者は見つかったのですが、ちょっと違うと思います。

 

正しい姓名がわからないので、調査にも限界がありますから、もしかすると英語版のウィキペディアには掲載されているのかもしれません。

 

エリック・タークハイマーとジュディス・リッチ・ハリス

行動遺伝学とは、人と人との違いを遺伝による影響と環境による影響とに分割するやり方、だそうです。

 

遺伝がすべてを決定するわけではなく、環境的な要因が大きく影響することがあることを明らかにする学問といっても良いのかもしれません。

 

この行動遺伝学において、エリック・タークハイマーが2000年に発表した「3原則」というものがあります。

  1. ヒトの行動特性はすべて遺伝的である。
  2. 同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響より小さい。
  3. 複雑なヒトの行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない。

これについて取り上げていた橘玲さんの『無理ゲー社会』のなかでは、3つの原則のうち、とくに3について、次のような公式が書かれていました。

 

こころ=遺伝率✕共有環境(子育て)✕非共有環境(異なる体験)

 

子育ての大誤解』を書いたジュディス・リッチ・ハリスは、親子関係が子どもの人格形成に影響するという信念を批判したことで知られています。

 

ジュディス・リッチ・ハリスは、子どもの発達において、家族よりもピアグループ(同年代の友人・仲間たちとの関係)に焦点を当てた新しい理論を提唱し、1995年にアメリカ心理学会からジョージ・ミラー賞を受賞する論文の基礎となりました。

 

子どもの人格形成に決定的に影響するのは、「友達集団内の地位争い」であり、子育ては、子どもの人格形成にはほとんど影響しないというのです。

 

親がすべきなのは、特に子どもの幼少期において、子どもの仲間集団を選ぶ重要な役割があると指摘しています。

 

これらは「サイモンズの4類型」よりも新しい見方だと思います。

 

ちなみに、エリック・タークハイマーは英語版ウィキペディアに、ジュディス・リッチ・ハリスは日本語ウィキペディアに掲載されています。

 

生まれ持った性質・性格も否定できない

生方は学者ではありませんが、日々、占いを通して人を観察しています。

 

そして、偶然だとは思うのですが、共通点を見つけてしまうのです。

 

ときどき、100人単位でリサーチ結果をこのブログでも紹介しているのが、共通点探しです。

 

データとして処理したときに、大きな母集団になっているものがあったりすると、運気や運勢の強さがここにあったのか、と再確認することもあります。

 

最近では、宿曜占星術の27の本命宿ごとに調べてみましたが、室宿生まれがダントツに多いのです。

 

⇒ 室宿生まれ321人にみる運気の強い人とは?

 

なぜ多いのか?

 

それは、基本的な性質のなかでも、室宿は小さなことにこだわらず、陰日向なく、よく努力するので、世の中に認められやすいのではないか、と推測できます。

 

生まれ持った性質や性格が、現在の世の中に合致していると、評価が高まりやすいので、ある種の時代性の影響を受けるのかもしれません。

 

しかし、室宿の「陰日向なく、よく努力する」性質は、時代を超えて人々に受け入れられやすい性質ではないでしょうか。

 

また、姓名で鑑定すると、「やっぱり・・・」と思うことも少なくありません。

 

先日書いた、事件を起こした人々についての記事を読んで下さい。

 

⇒ 白井隆浩死刑囚・山上徹也容疑者・小野勇容疑者・野崎祐也容疑者の共通点とは?

 

名前は、親が少し注意すれば、運気の良くなる名前に変えられます。

 

生年月日から、どんな性質をもった子どもなのかを予測し、良くない性質があれば、それを補うような名前にすれば良いと、生方は考えます。

 

ところが、親が「自分は立派に育ったので、自分と同じ画数であれば大丈夫」と考えてしまうことがあります。

 

これは、あまりおすすめできない考え方です。

 

なぜなら、親と子は、まったく異なる性質を持って生まれくるからです。

 

仮に、誕生日が同じであっても、生まれ年が違いますから、六十干支が異なります。

 

六十干支も、占い師としてみた場合、性格や行動様式に大きな影響を与えます。

 

名前は、親から子どもへの最初の、そして大きなプレゼントなので、よくよく考えていただきたいと思います。

 

 命名

 

 

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