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本能寺攻め前の明智光秀もひいたおみくじとは?おみくじの色々、ひいた後はどうする?

本能寺攻め前の明智光秀もひいたおみくじとは?おみくじの色々、ひいた後はどうする?
金櫻神社のおみくじ

おみくじとは?

「おみくじ」とは、「くじ」に尊敬・丁寧語の「御(お・み)」を重ねたものです。

 

つまり、おみくじとはくじのこと。

 

現代ではあまり重視されない「くじ」ですが、そもそもは神様と意思疎通させるための手段でした。

 

偶然性に頼っている「くじ」であるからこそ、そこには神の意志が込められていると、古代には考えられていました。

 

また、偶然性には公正・平等という側面もあり、そこには定められた運命としかいいようのないものがあると、人々は考えました。

 

くじで決まった将軍・足利義教

神意を問うものとして「くじ」は、将軍の決定にも使われました。

 

くじ引き将軍として有名な足利義教(あしかがよしのり)は、石清水八幡宮のくじ引きの結果、1428年に将軍となりました。

 

ことの発端は、第5代将軍の足利義量は、実権を父の足利義持に牛耳られていたうえに、父の義持よりも先に亡くなってしまったことにあります。

 

そのうえ、義持は臨終に際して、次の将軍を指名することを拒んだままに亡くなってしまいます。

 

そこで、石清水八幡宮でくじ引きを行って、義持の弟である梶井門跡義承・大覚寺門跡義昭・相国寺虎山永隆・青蓮院門跡義圓の中から、次の将軍を選ぶことになったのです。

 

その結果、後継者となったのは義圓でした。

 

還俗して名前を変え、将軍・足利義教となりました。

 

義教は、ささいなことに激高し、厳しい処断を行ったため、「悪御所」のあだ名で呼ばれました。

 

また意思決定をするさいに、自身もくじで選ばれたことから、義教はくじを使って決めることが多かったと伝わっています。

 

本能寺攻め前の明智光秀もひいたおみくじとは?おみくじの色々、ひいた後はどうする?
石清水八幡宮


明智光秀も本能寺攻めの前におみくじをひいた

「神仏に決断を仰ぐ」

 

これが、くじの本来の意味であり、おみくじの意味になります。

 

本能寺の変の首謀者である明智光秀が、なぜ織田信長を殺さねばならなかったのか、今もその謎が取りざたされています。

 

その明智光秀が、本能寺を攻めるまえにおみくじを引いていたことは、あまり知られていないかもしれません。

 

「信長公記」には、本能寺攻めの前の明智光秀の行動が、つぎのように記されています。

 

天正10年(1582年)5月26日、近江から丹後亀山の居城へ入城。

 

翌27日、京都の西北郊外にあたる愛宕山(愛宕権現)へ参籠し、太郎坊(天狗)の御前で二度三度とくじを引きました。

 

28日、連歌師・里村紹巴(さとむらじょうは)たちと百韻の連歌を行います。

 

光秀が何度もくじを引いた太郎坊は、勝軍地蔵を祀った奥の院。

 

勝軍地蔵は、これを尊崇する者は戦で勝利を得るといわれ、戦国武将たちから厚い信仰を集めていました。

 

光秀がひいたくじは、3度の凶、4度目に吉と出たといわれています。

 

光秀がひいたくじとは?

現代人のわたしたちは、このときに光秀がひいたくじを、どこにでもあるような「おみくじ」と考えてしまいがちですが、実はちがいます。

 

このとき使用されたくじは、光秀自身が用意したものと考えるのが妥当です。

 

前もって作っておいた紙片のくじを「このたびの謀りごとが無事成就するなら、一の成就のくじを下ろさせたまえ」と祈念してとるような形式が選ばれたようです。

 

当時の戦国大名・島津氏なども合戦の前に、攻撃の日時や戦法をくじで占って出陣していることから、同じような占いかたであったと考えられます。

 

曲亭馬琴も傾倒した関帝くじ

「南総里見八犬伝」の作者として知られる曲亭馬琴は、関帝くじに興味を持ち、研究していました。

 

晩年には、自身の眼病や、虚弱な息子のことなど、心配事が増え、問題解決や気持ちの安寧などを求めるためにくじを引くようになっていきます。

 

曲亭馬琴の日記には、たびたびくじ引きについての記載があります。

 

文政12年(1,829年)9月15日

根岸への点宅の吉凶を関帝の画像を掛け、くじで占ったところ、第百くじの上上吉であった。

 

本能寺攻め前の明智光秀もひいたおみくじとは?おみくじの色々、ひいた後はどうする?

おみくじのいろいろ

横浜関帝廟

曲亭馬琴もよく引いた関帝くじは、関帝廟でひくことができる中国式のおみくじです。

 

受付で線香を買い求めて、中央の関聖帝君を廃止、このときに自分の名前、住所、占いの目的などを、はっきりと神に申告します。

 

このあと、その他の神々に礼拝した後に、堂を出て香炉に線香をともします。

 

ふたたび堂内に入り、霊籤を引く前に、備え付けの場所でくじを引いてよいかどうか、神様の了承を得ます。

 

了承が得られたら、くじの入った筒を手に取り、ひとつのくじを取り出します。

 

また、このくじが、思し召しにかなったお告げであるかどうかを、さらに占います。

 

錦天満宮

京の台所・錦市場の東のはずれにある錦天満宮は、からくり人形のおみくじで有名です。

 

コインを投入すると、神主姿の人形が朱塗りの拝殿の前でくるりと回転し、同時に、小さくまるまった招福みくじが転がり出てきます。

 

貴船神社

京都の奥座敷としても知られる貴船にある貴船神社は、龍神・高龗(たかおかみ・貴布祢明神)を祀る古社です。

 

縁結びでも有名ですが、元来、雨乞いや止雨を祈るなど、水に関係した神社。

 

そんな貴船神社のおみくじは、祭神・高龗にちなんだ水占のおみくじです。

 

社務所でくじをいただき、奥宮から湧き出てくる霊泉の水に浸すと吉凶判断の言葉が浮き上がってきます。

 

石清水八幡宮

石清水八幡宮は、くじ引き将軍を決めた神社として有名です。

 

京都の裏鬼門(南西)を守護する神社として、鬼門(北東)の延暦寺とともに重要視されています。

 

源氏が信仰したことから、各地に八幡宮が勧請されています。

 

みくじ筒からみくじ竹を振り出し、番号を申し出ると該当するおみくじがいただけるという形式です。

 

延暦寺・横川元三大師堂

日本におけるおみくじの創始者・元三大師によって整備されたお堂です。

 

お経をとなえ、祈念してからおみくじを引くというもので、神意を問う厳粛なくじの形が残されている場所です。

 

おみくじの内容を解説していただけます。

 

引いたあとのおみくじは?

おみくじを引いて読み終わると、すぐに木の枝に巻き付けてしまうという方が多いようです。

 

しかし、これまで見てきた通り、おみくじは神様のお告げであり、神意です。

 

そのため、引いたおみくじは手元に持っておいて、ときどき読みなおすほうが良いとされます。

 

必要がなくなったおみくじは、後日、お焚き上げしていただいても良いでしょう。

 

参考文献

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