1901年は九紫火星中宮年で、三碧木星は北東にあり、変化変動です。

三碧木星の定位には七赤金星が回座し、人間関係の拡大と喜びごとの暗示があります。

大原孫三郎は、東京専門学校（早稲田大学）に入学しますが、放蕩の果てに1万5千円（約1億円）もの借金を抱えたため、東京専門学校を中退のうえ倉敷に連れ戻され、謹慎処分を受けます。

しかし、謹慎処分中に結婚し、倉敷紡績に入社します。

1902年は八白土星中宮年で、三碧木星は南にあり、前厄です。

前厄のときは陽の当たるときであり、良くも悪くも注目されるときです。

三碧木星の定位には六白金星が回座し、目上のサポートがある暗示があります。

大原孫三郎は、工員が初等教育すら受けていないことに驚き、職工教育部を設立すると、工場内に尋常小学校を設立します。

また、この頃、学びたくても資金がない地元の子弟のために大原奨学会を開設します。

1906年は四緑木星中宮年で、三碧木星は東南にあり、運気は旺盛です。

三碧奥製の定位には二黒土星が回座し、受け身の暗示があります。

大原孫三郎は、社員寮内で感染病をだし、社員数名を死亡させた責任を取る形で父が辞任したため、倉敷紡績の社長となります。

社長就任後、大原孫三郎は、工員の労働環境改善を図ります。

1914年は五黄土星中宮年で、三碧木星は定位の東に戻り、運気は上昇に転じます。

定位に戻ったときは、新しいステージに移行するときです。

大原孫三郎は、大原奨農会農業研究所（現在の岡山大学資源生物科学研究所の前身）を設立します。

1919年は九紫火星中宮年で、三碧木星は北東にあり変化変動、そして歳破がついています。

三碧木星の定位には七赤金星が回座し、人間関係の拡大と喜びごとの暗示があります。

大原孫三郎は、社会問題の研究機関として大原社会問題研究所を設立します。

しかし、マルクス経済学の研究が中心となり、孫三郎自身が特別高等警察から警戒されたため、1936年に財政支援を打ち切ることになります。

1921年は七赤金星中宮年で、三碧木星は北にあり、本厄です。

三碧木星の定位には五黄土星が回座し、何事も極端になりやすく、五黄殺（自滅）の暗示があります。

大原孫三郎は、労働環境改善の研究機関として、倉敷労働科学研究所（現在の大原記念労働科学研究所）を開設します。

1930年は七赤金星中宮年で、三碧木星は北にあり本厄、そして歳破がついています。

三碧木星の定位には五黄土星が回座し、何事も極端になりやすく、五黄殺（自滅）の暗示があります。

大原孫三郎は、児島虎次郎に収集を依頼した美術品を収蔵する、大原美術館を開館させます。

1943年は三碧木星中宮年で、花が咲くときです。

中宮のときは、何事も極端になりやすく、「命厄」と言われます。

三碧木星の定位には一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。

大原孫三郎は、狭心症により亡くなります。